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障がい児の子育てで気づいたこと「お母さんは自由でいい」
山﨑友里絵
障がい児を育てるママの会「とまり木」代表
岩手 大船渡
おじいちゃんは、この場所で不登校の私を受け入れてくれた
─── 学生時代、おじいちゃんが教えてくれたこと?
不登校になったのは、中学1年生の夏休み明けでした。私の性格がひねくれていたこともあって、友達との関係が上手く行かなくなってしまったんです。保健室登校の私に、アレコレ言う両親とは反対におじいちゃんとおばあちゃんは「好きなようにしていい」って私を尊重してくれました。他の人と比べなかったし、私を否定することもありませんでした。
─── ただ受け入れてくれたんですね。
中学校を卒業して「新しい生活が始まる!」って意気込んで高校に進学したものの、早々に中退してしまいました。ずっと家にいた私に、おじいちゃんが「おこづかいをあげるから、山に来ないか?」って誘ってくれました。時間もあったし、ちょっとおこづかい稼ぎに行ってみようかなぁって。それがこの場所なんです。
─── なんだか、ジブリのような世界観ですね。
おじいちゃんは家にいる時間以外は、ここにある小屋で過ごしていました。すごく広い土地で、ここで牛や馬を飼って、野菜を育てていたんです。野生の動物に会うこともありました。おじいちゃん手作りの大きなブランコもあって、妹と乗っていましたね。
─── すごい! ここで、アルバイト的に仕事をしていたんですか?
そうなんです。おじいちゃんは私に仕事をくれたから、毎日やることがあっておこづかいももらえました。家からこの山までだいたい徒歩で30分くらいですが、ここまで歩くこともリフレッシュになりました。おじいちゃんが私の仕事を作って、ここに居場所を作ってくれたから、自己肯定感が底辺まで落ちることがなかったんだと思います。