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子どもたちが大きくなったときも、安心して来られる場所、働ける場所にしたい

黍原里枝

一般社団法人三陸駒舎/かまめっちょの会代表
岩手 釜石

わらべうたのイベント企画をしたことが、自分を動かすきっかけに

─── りえさん自身が見えてきたやりたいことって、たとえばどんなことですか?

私は、暮らしとつながるようなことができたらいいなと思って。畑仕事とか、外部の方と一緒に染色などのイベントをやったり。あとは昔からアートが好きで、自分で絵を描いたりもしているんですが、子どもたちと絵を描く活動をやろうとしています。教えるというより、お互いに描きたいからやろうね、みたいな雰囲気で。でもアート系の方はちょっとまだ弱いなとは思っているんですけど……やりたいことの一つではあります。

─── 子育てイベントなどもやっておられますよね、やり始めたきっかけはなんですか?

もともとは、知り合いがわらべうたをやっていて、すごくいいなと思ったんです。葛巻町に来るまで、自分が主体的に人を集めてイベントとかをやったことはなかったけれど、たまたま葛巻町の生涯学習関連の事業で、講師を呼んで何か企画をできるタイミングがあって。宮城県の方を講師に呼んで、子どもと一緒に楽しめるわらべうた講習会みたいなものを企画したら、すごく楽しかったんですよね。

一回、企画からやる経験をしたら、自分でもできるんだなと思って。その経験をきっかけに、「もっと色々やってみたい」っていうのが増えていきました。釜石に来てからも、わらべうたがすごい上手な方を岩手町から呼んで、最初はサークルみたいな感じの活動もやっていました。

そして、自分で子育て支援団体「かまめっちょの会」を作り、夫に助成金の申請書の書き方を見せてもらって、徐々に助成金の申請などをするようになりました。おもちゃのイベントとか、絵本とかアートとか組み合わせて、私がワクワクするようなことを中心に企画を立ててやっていたんですよね。

何回か森と絵本フェスティバルというのもやりました。「栗の木の下でのんびり絵本の世界にひたってみよう」というコンセプトでやったんですけど、そのときに、「この絵本フェスティバルが、子どもたちのかけがえのない宝物になる」って言ってくれた方がいて。準備とか結構1人で黙々とやってたことの反動か、すごく感動して。大変だったけどやってよかったなって思いました。

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