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いつか、石巻からオリンピック選手を。食×スポーツで応援したい

小川奈津美

季節のおいしい食卓 SONO店主
宮城 石巻

アスリートフードマイスターとして、スポーツをする子どもたちを応援したい

このお惣菜屋SONOの隣の母屋も巻組が買い上げて、民泊として使っているんですよ。その1階でランニングステーションとサイクリングステーションとかやれたらいいなあと思っています。

自分が元々スポーツが大好きで、石巻でスポーツをやっている子どもたちを食を通して応援したいっていう気持ちがあるんです。それで、アスリートフードマイスター3級の資格も取りました。今も、上の級を目指して勉強中です。

─── アスリートフードマイスターって運動する人の食事を組み立てるということですか?

そうですね。何を食べるかと同時に、食べるタイミングもあるんです。体づくりっていう点では中高生って体ができる時期だから本当に大事なんです。ゆくゆくは、食についてもっと子ども達や、子どもをもつお母さん達向けの食育ワークショップとかやりたいなあと思います。

─── 奈津美さんの、スポーツに対する情熱はどこからきているんですか?

スポーツって自分の中では大きな柱で、小さい頃から色々な競技をやるのも見るのも好きなんです。そして、スポーツを通して、子ども達に自分たちよりも下の世代の子達に人間形成をする機会を持ってもらいたいなあって思って。

団体競技でも、個人競技でも、スポーツって自分だけでは成り立たないものだと思うんですよ。対する相手がいないと勝負も成り立たないし、競技をするには審判や運営サポートをはじめとしたいろんな人たちが関わっている。だから、スポーツする人たちって、自分以外の相手をリスペクトしていると思うんですよね、尊重というか。そんな心をスポーツを通して養ってもらいたいなって気持ちが自分の中にあって。そうすれば、そういう心があれば、いじめだってなくなると思うし、ゆくゆく社会に出た時に、人間関係で悩むことが少なくなるんじゃないかなあって。

─── そうか、奈津美さんの中ではスポーツも食と同じくらい大事なんですね。

それともう一つは、やっぱり健康面。石巻って、宮城県の中でも子どもの肥満が多いんです。宮城県自体も全国を見て肥満児確率がワースト10に入るくらいなんですけど、その中でも沿岸部が結構数値が高いんです。そういう意味でも、スポーツを推進していけたらなあと思っているところです。

─── そうなんですか。おいしく体にいいもの食べて、体を動かしてスッキリして。ちょっと息苦しさを感じる今日このごろだからこそ、そういう喜び大事ですよね。

お客さんでも、外出できなくてイライラして、せめて美味しいもの食べたいからって来てくれる人がいたりして、そういう時は、ああ、やっていて良かったなって思いますね。

そしていつか、アスリートフードマイスターとして、石巻からオリンピック選手を出したいというのが自分の密かな夢なんです。

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小川奈津美
1984年、静岡生まれ。季節のおいしい食卓SONO店主。ワーキングホリデーでカナダへ行き、バンクーバーの飲食店で働くなどしたのち、震災時の神奈川での派遣社員を経て、気仙沼で活動する米国系の復興支援団体に就職。いったん地元の静岡に戻り、2017年春に石巻に移住。幼い頃から大のスポーツ好きで、小学校では器械体操、水泳、バレーボール、中学生の頃はソフトテニス、高校では剣道、今はランニングにはまっている。スポーツ観戦が趣味で、駅伝を見るのが大好き。箱根を見ないと1年が始まらない感じ。

●SONO https://sonotable.mystrikingly.com/

インタビュー日 2021年1月6日
取材・文 塩本美紀
写真 古里裕美

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